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科学読み物   

DOJIN選書 42 

不便から生まれるデザイン

工学に活かす常識を超えた発想

著者:
川上 浩司 著 
  • 内容紹介
  • 目次
  • 追加情報

便利さと豊かさは同一視できるだろうか.不便は悪いことで,積極的な価値を見いだすことはできないのだろうか.不便の解消を試みた結果,思いがけない問題が発生することがある.ならば不便にも益が存在するはずで,その益をモノや方式のデザインに活かす方策を考えても良いのではないか.本書では,さまざまな「不便で良かった」体験談を収集・整理し,「不便益」と呼ばれる視点から,デザインに活かすための知見を掘り起こす.便利さ追求から一歩引いて考える,不便の活用法.

まえがき
第1章 便利≠豊か
第2章 不便の益コレクション
2・1 便利の害
2・2 不便で良かったこと
  連続で時間がかかる(スっ飛ばせない)  できることが限られる
  面倒な手作業  わかりにくい(情報伝達)
  行きにくい  難しい  メンテが必要  認知リソースを割く
2・3 微妙な不便の益
  あなたの不便が私の益  プロフィット保存則
  トレードオフに対する妥協
  温故知新、ノスタルジー、塞翁が馬、視点の違い、そして心のもちよう
第3章 不便益の整理
3・1 不便の効用
  手間を介した対象系の理解  気付きの機会拡大
  能動的工夫の余地と飽和しない習熟
3・2 不便の認知心理
  自己肯定感醸成  動機付けの心理学
  「綺麗に汚れること」とパーソナライゼーション
  物理の揺らぎや多様性を援用する  物理的実感を援用する
第4章 不便を工学的に考えてみる
4・1 便利ってなんだっけ
4・2 狭義の便利
  便利の外延的定義  便利の内包的定義
  「便利」の再整理  各種便利の個別検討
  不便益対象の整理
4・3 娯楽は不便?
  言葉遊び(らく、たのしい、ごらく、どうらく)
  不便と娯楽の目的―手段関係
4・4 不便益のシステム論
4・5 看過された事象の掘り起こし
4・6 無駄なムダと無駄でないムダ
第5章 不便益からシステムを見直す
5・1 モノづくりと理解社会学とイタチゴッコ
  対症療法とイタチゴッコ  便利の押し付け
5・2 ヒューマンファクター
5・3 安全と安心
5・4 適合と習熟
5・5 発明・発想支援
5・6 ユーザビリティ
5・7 ユニバーサルデザイン
5・8 インクルーシブデザイン
5・9 モジュールの切り出し方
5・10 技能継承とブリコラージュ
第6章 不便益から見た社会
6・1 エコロジズムとディープ・エコロジー
  エコロジーとエコノミー  ディープ・エコロジー
  サスティナビリティと「もしドラ」  エコ住宅とエコロジカルデザイン
  エコポイント  エコカー  Low TechかRaw Techか
6・2 文化と社会構造
  買い換えからメンテに  完全分業制の功罪
  合理性を追求すること  ローカリティと合理性
6・3 関係性の科学
第7章 システム論に向けて
7・1 中庸と緩やかな拘束
7・2 不便益の数理
  セミラティスというグラフ構造  情報同型射の任意性
  そのほかの道具
7・3 日用品デザインへの展開
  かすれるナビ  不便な音声合成装置
  ジェスチャ入力携帯  電子レンジのインタフェース
  ズボラー  なんとなく渋滞予測
  でこぼこ自転車  隠された賞味期限
  クラッチつき電気自動車
7・4 コミュニティデザインへの展開
  猫メディア  知的書評合戦ビブリオバトル
むすびに代えて――日常に活かす不便益
あとがき
参考文献

出版社:
化学同人
判型:
B6
ページ数:
224ページ
本体価格:
1700円
ISBN:
9784759813425
発売日:
2011年 09月 30日
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